あなたはブラウザの「Firefox」を使ってWebサイトを閲覧している最中、セキュリティに対して不安を感じたことはありませんか?

Firefoxは数あるブラウザの中でも、プライバシーとセキュリティに強く設計されていることが強みとされています。

そこで、Firefoxが持つ基本的なセキュリティ対策と、プラスアルファで強化できるアドオンなどを使った方法をご紹介します。

意外と抜けもれのある設定項目があるかもしれません。今一度見直して、セキュリティが万全の状態でWebサイトの閲覧を行いましょう。

※本記事では、記事作成時点の最新版「バージョン38.0.1」を用いてご説明しています。
お使いのバージョン確認方法は、「2-1.ブラウザ自体やアドオンのアップデートを確認し、常に最新の状態にしておく」の項目をご参照ください。

1. 悩み別!Firefoxで設定すべき9つの基本的なセキュリティ設定
Webサイトを閲覧中に感じる不安を解消するために、まずはFirefoxの基本的なセキュリティ設定がきちんと行われているかを確認しておきましょう。

1-1. ポップアップウィンドウ広告が不安
Webページのリンクをクリックした際に、同時に広告などのポップアップウィンドウが表示されることがあります。このポップアップウィンドウ広告には、悪質なものも存在するため、不安を感じることもあるでしょう。

● 悪質なポップアップウィンドウ広告とは?
・不正なコードなどが仕掛けられている
・ポップアップウィンドウを閉じても、新たに別のポップウィンドウが幾重にも立ち上がる
など

このような悪質なポップアップウィンドウ広告を防ぎたい場合には、ポップアップウィンドウそのものを開かせないように設定することで対策を取ることができます。

メニューを開き、「オプション」>「コンテンツ」>「Pop-ups」の「ポップアップウィンドウをブロックする」にチェックを入れれば、すべてのポップアップウィンドウを開かせないようにすることができます。

しかし、ポップアップウィンドウがブロックされると閲覧に困るサイトについては、別途、個別に除外することができます。右側の「許可サイト」ボタンをクリックして、ポップアップウィンドウが開くのを許可したいサイトのアドレスを入力し、「許可」ボタンをクリックすれば設定できます。許可サイトを閲覧中には、ポップアップウィンドウがブロックされることはありません。

1-2. 行動ターゲティング広告にトラッキングされている
Webページに掲載されている広告をクリックすると、その広告主によってクリック履歴や表示履歴、商品の購入履歴が取得されることがあります。Firefoxではこの追跡(トラッキング)を拒否したいという希望をWebサイトへ通知することができます。

「オプション」>「プライバシー」>「トラッキング」の「トラッキングの拒否をサイトに通知する」にチェックを入れましょう。

ただし、ここにチェックを入れると、例えばパーソナル化されているサービスにも影響が及ぶことがあります。例えば、自分の住む地域の天気予報が自動で表示されなくなるといったことです。このような機能よりも、プライバシーを優先したい場合にチェックを入れましょう。

1-3. サイトを閲覧した履歴が残ってしまう
ブラウザを閲覧した後、共有のPCを使っている場合は、その履歴を残したくないことがあります。この場合は、次のような方法で設定しましょう。

1-3-1. 履歴を消去する・履歴を記憶させない
・「オプション」>「プライバシー」>「履歴」の項目にある、「最近の履歴を消去」を選んで履歴を消す

1-3-2. プライベートブラウジングをする
プライベートブラウンジングとは、「訪れたサイトやページについてのデータをFirefoxに保存させずにインターネットを閲覧できる機能」です。

● プライベートブラウジングで保存されない項目
・ページの閲覧履歴
・フォームと検索バーの入力履歴
・パスワード
・ダウンロードリスト
・Cookie
・Webキャッシュファイル

メニューから「新しいプライベートウィンドウ」を選ぶか、キーボードの「Ctrl」「Shift」「P」の3つのキーを同時に押せば、すぐに開始できます。